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象嵌(ぞうがん)サインって知っていますか?「面板よりアクリルが突き出している」高級感を感じるあの看板、実は細かな技術と工夫の結晶なんです。例えばステンレス板とアクリル板の組み合わせは、クリアランスを1mm前後で調整します。メチレンでアクリル接着するには、気泡など入らないように経験と知識と技術が求められます。これにより日中はシンプルに見えても、夜になると鮮やかに文字が浮かび上がるような演出が可能な高級感のある象嵌サインが仕上がります。そんな魅力的な象嵌文字の看板、その製作過程と技術の細部について今回は事例を基に詳しくご紹介します。
温かみのある LED 象嵌看板。その秘密を一緒に勉強してください!
象嵌サインは、側面からも光る文字で高級感に見える仕上げにより、様々な看板で応用されています。まずは図面でどのように作成されているかを理解することが大切だと思うので。象嵌サインの基本的な仕組みにについて見ていきましょう。
下記の図面は板金の裏側に乳半アクリル5mmに表に乳半アクリル20mmを接着、更にアクリル正面へシート貼りで仕上げております。
象嵌サインの制作は、デザインから完成までの細やかな工程によって成り立っています。一見シンプルに見える看板も、職人の熟練した技と最新の技術が融合することで、その芸術性と機能性を引き出します。各工程ではそれぞれ異なる専門的な技術や創意工夫が求められ、その積み重ねがLED内照式のサインならではの高級感を生み出します。
象嵌サインのカスタマイズも多彩です
まずはステンレス板金を高精度なレーザー加工機でカットします。正面の仕上げアクリルはサイズににもよりますが、板金よりマイナス1mm程度でカットします。ルーター切断機ではなくレーザーカットで精密に切断するのもきれいに仕上げるポイントです。この段階では素材の厚みや細かい形状デザインを考慮した上での、適切なクリアランスが必要になりデータの微調整することで製品の完成度を大きく左右します。
レーザーカットは鈑金とアクリルのクリアランスが重要なんだ
象嵌サイン製作において、国産キャストアクリル板と国産押し出し板を比較すると、強度や耐久性・接着性の点で国産キャスト板が優れています。ラボリでは象嵌サイン用に以下の国産キャスト板のみを使用しています。
一方輸入アクリル板は主に海外からの低品質な低分子キャスト板が多く、象嵌サインには適していないため当社では使用しません。また国内で流通するアクリルキャスト板乳半色の厚み規格は、3ミリ~20ミリまでが一般的で透明アクリルは50mmまであります。
アクリル専用の接着剤としては「メチレンクロライド」があり、無色の揮発性の液体です。これが最も適した接着剤です。専用接着剤を使うと、接着部分が透明に仕上がり美しくなります。ホームセンターなどでは販売していない、塩素系溶剤です。
アクリルの接着面の微妙な歪みは、接着剤を流し込んだ時に気泡が入ってしまう原因になります。接着面はしっかりと磨き、可能な限り汚れを取り除いておくことが大切です。対策としてサンドペーパーで接着面を平らに整え、接着前にはホコリなどの汚れが残らないようにしましょう。それでも気泡を完全になくすのは難しいため、より気泡を防ぎたい場合には、アクリル専用接着剤に遅乾剤を加える方法がおすすめです。これによりアクリルが完全に溶けてから接着されるため、気泡が入りにくくなります。
切り出しが完了した素材を配置しながら、正確に組み合わせていく作業は象嵌サインの核心部分です。これは板金とアクリルの異なる素材をぴったりと合わせる経験と技術が必要になります。アクリル同士の接着は気泡が入らないようにメチレンで接着するため、慎重な作業が求められます。
型板にアクリルはめて接着するの
型板はメチレンで侵されないダイノックシートを抜いた型でも応用できるよ
光源の組み合わせによって、看板全体に統一感と高級感をもたせます。乳半アクリルと透明アクリルを組み合わせると仕上げの質感の見え方も変わりますし、LEDを電球色を利用することで温かみのある雰囲気を醸し出すことができます。またダイノックシートなどで木目シート貼りする事により、自然な環境にもフィツトするデザインになります。
デザインがシンプルな場合、製作時間も短くコストが抑えられる一方で 複雑なデザインや細かな文字が多い場合には作業工程が増えるため、製作時間や手間がかかりコストが上がります。数量が多い場合には、一度に製作する事が可能なので割安で製作できる場合もあります。
アクリルの厚みや板金の塗装orシート貼り仕上げなどで価格は変わりますが、上記金額を目安と考えて良いのではないでしょうか。
実際の象嵌看板の製作事例をみながら、あまり見ないであろう裏側を紹介します。
温度変化に対応する「クリアランス」が必要です。真夏は鉄板の厚さとアクリルの伸縮で膨張や収縮が生じます。この動きを軽減するために、裏面のアクリルには隙間が設けられています。これにより、温度による膨張や収縮で看板全体がひずむのも防ぎます。アクリルが剥がれないようにボルト固定するのも耐久性に大事な要素です。
LEDを内部に組み込むことで、側面からも美しい光を放ちます。この独特の厚みと立体感を持つ光る文字は、まさに特別な看板です!
LEDを内部に組み込んだ看板は、夜間でも文字がはっきりと視認できるため大変魅力的です。特に、その独特の厚みと立体感は、象嵌看板としてのデザインの自由度も高いのでさまざまなスタイルを表現できます。色や明るさを調整することで、より強調したい情報やブランドの特徴を際立たせることも可能です。エレガントさから少し高級感を演出したい場合などのオプションとしてご利用ください。
象嵌サインの制作は、設備と職人の手による加工工程が多くあるサインになります。看板に高級感を加味させたいときは有効な方法です。またステンレス板とアクリル板のクリアランス調整は、象嵌サインの完成度を左右する重要な工程です!アクリル接着の際の細心の注意により、気泡のない美しい仕上がりが実現します。このようにして完成した象嵌サインは、日中のシンプルさと夜間の華やかさという二面性を持ち、視覚的にも機能的にも高い満足感を提供します。以上の工程を経ることで、アクリルにも立体感のある温かみのある看板が生まれるのです。全ての象嵌サインに共通する魅力と言えるでしょう!
ラボリは一括製作できる経験と知識でお客様のご要望にお応えさせていただきます、どのような小さなこともご相談ください。