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象嵌サインは、店舗や施設の顔となる看板の中でも、特に高級感と洗練された雰囲気を演出できるサインとして注目されています。これは、ベースとなるプレートに文字やデザインの形を正確に抜き取り、その開口部に別素材の文字パーツをはめ込む、という日本の伝統工芸である「象嵌(ぞうがん)」の技法を応用した作りになっているからです。そのため、文字の側面がベース素材と一体化して見えるため、非常に滑らかで質の高い仕上がりになるのが大きな魅力です。
特に、LEDを内部に組み込んだ電飾式の象嵌サインは、夜間でも文字の側面だけが上品に光るため、ブランドの個性を際立たせ、遠くからでも人の目を引く効果があります。金属のプレートにアクリル文字をはめ込んだり、アクリルベースに金属の文字をはめ込んだりと、素材の組み合わせによってさまざまな表情を作れるため、デザインの自由度が高いことも象嵌サインが選ばれる理由のひとつです。
象嵌サインを正確に製作するためには、緻密な図面作成が不可欠です。象嵌サインの基本的な構造は、主に「ベースプレート」「象嵌文字(切り文字)」「発光体(LED)」「配線・安定器」の四つのパーツから成り立っています。図面を作成する際には、まずベースプレートの素材、色、全体の寸法を明確に決めます。このベースプレートには、後で象嵌文字をぴったりとはめ込むための開口部、つまり文字の形にレーザーなどで正確に抜かれた穴が開けられます。
次に、この開口部にぴったりと収まるように作られる象嵌文字の寸法と厚みを細かく指示します。この象嵌文字は、正面は発光させずに、主に側面だけを光らせたい場合は、ベースプレートの裏側からアクリル板などを接着して光を透過させる仕組みになっていることが多いです。図面上では、ベースプレートの開口部の寸法と、象嵌文字の外周寸法が寸分違わず一致していることを示す必要があります。
電飾式の象嵌サインを設計する上で、LEDユニットと安定器(電源装置)の計画は非常に重要で、文字の側面を均一に光らせるために、サインの内部の、文字の開口部の周囲に隙間なく配置されます。図面には、LEDモジュールの種類、配置の密度、そして全体の消費電力を記載することが必要です。
また、LEDを点灯させるために必要な安定器の設置場所についても、図面で明確に指示しなければなりません。安定器はメーカーによってサイズが異なりますが、一般的にサインの裏側や、設置する壁面内に収めるスペースを確保する必要があります。特に、安定器は熱を持つため、メンテナンスがしやすい場所に設置し、将来的な交換作業にも配慮した設計が求められます。この安定器を収めるスペースの寸法や、電源への配線ルートなども図面上で細かく指示することがとても大切です。
象嵌サインの仕上がりがどうなるかは、土台の板と象嵌文字にどんな材料を選んで、どんな加工をするかで大きく変わってきます。例えば、土台の板にステンレスのザラザラした仕上げ(ビーズブラスト仕上げ)を選んで、文字パーツに乳白色のアクリル板を選ぶと、夜に文字の輪郭だけがふんわり光る、落ち着いた感じのサインになります。文字の正面にさらに銅などの金属の板を貼り付ければ、昼間は金属の質感、夜は優しい光という二つの顔を持つこともできますよ。
この素材の組み合わせで、サイン全体のイメージが決まるので、図面を作る最初の方でじっくり素材を選ぶことが大切です。図面には、ステンレスの板の厚さと表面の加工(例:髪の毛のような線、鏡みたい、ザラザラなど)、アクリル板の色(例:乳白、透明)と厚さを明確に書きます。さらに、文字の側面が光る部分には、色付きのシール(カッティングシート)を貼ることもできるので、このシールの色や品番なども図面に書いて、作る工場との間で「こんなはずじゃなかった」とならないように細かく確認します。
象嵌サインを作るための図面には、看板本体の構造だけでなく、どうやって壁に取り付けるかという詳しい情報も必要です。壁に取り付けるときは、サインの重さを支えるための補強の場所や、壁からどのくらい浮かせるか(スペーサー)を図面で指示します。壁から少し浮かせると、立体感が出て、さらに高級感のある見た目になりますよ。
また、光る象嵌サインの場合は、電源コードをどうやって壁の裏側に通すかという、電気配線の穴の位置もとても大事です。この穴の位置がサイン本体の裏側や、壁のコンセントの位置とずれてしまうと、取り付け工事がすごく大変になってしまいます。図面では、電源コードを通す穴の大きさや場所、そしてサインをしっかり固定するためのネジやボルトの位置と数を、正面から見た図と横から見た図の両方で正確に示します。
実際に象嵌サインを設置したお店や会社からは、「予想以上に高級感が出た」とか「夜の光り方が上品で、店の格が上がった」という声がたくさん届いています。
(利用者の声 1)
「最初は普通の電飾看板を考えていたのですが、象嵌サインの境目がないスッキリとしたデザインを見て、これだと思いました。特に夜、文字の側面だけがほわっと光る様子が、うちの店の落ち着いた雰囲気にぴったりで、お客さんからも『おしゃれな看板ですね』と褒められます。ちょっと予算は上がりましたが、それだけの価値はありますよ。」
(利用者の声 2)
「設計図を作る段階で、土台のステンレスの質感や、文字のアクリルの色を細かく相談できたのが良かったです。図面通りにピッタリと収まった文字を見たときは感動しました。これまでの看板に比べて、作りが丁寧なので、長く使えるだろうという安心感もあります。」
このように、象嵌サインはデザインの質の高さと、夜間の上品な光り方が、利用者の皆さんから高く評価されています。