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街を歩いていると、おしゃれなホテルの入り口や、ちょっと高級そうなレストランの看板に、文字が壁に埋め込まれて光っているのを見たことはありませんか?
「なんか高級そうだな」「かっこいいデザインだな」と感じても、それが一体何でできているのか、どんな名前なのかは、あまり知らない人が多いかもしれません。そんな、実はあなたのすぐそばにもある、特別な看板の名前が「象嵌(ぞうがん)サイン」です。
象嵌という言葉は、もともと日本刀の装飾などにも使われる、古くから伝わる伝統的な技術です。
一枚の金属の板などに、模様の形をくり抜き、そこに別の素材をぴったりとはめ込むことで、立体的な表現をする技法のことです。象嵌サインも、まさにこの技術を使っています。金属や木、アクリルなど、違う素材の板を組み合わせて作ることで、ただの文字看板にはない、独特の奥行きや高級感が生まれます。
ステンレス板にアクリルをはめ込む手法は、とても人気があります。この組み合わせでは、わずか1ミリほどの隙間を調整しながら、気泡が入らないように丁寧に接着する、職人さんの繊細な技術が欠かせません。
この手間暇をかけた作業があるからこそ、遠くから見ても「なんだか良い雰囲気だな」と感じさせる、洗練された見た目が生まれるのです。
象嵌サインの大きな魅力の一つは、光を組み合わせることで生まれる、幻想的な演出です。
文字の部分に光を通す素材、たとえばアクリルを使うことで、夜になると文字だけがふんわりと光り輝きます。この光り方は、看板全体を明るく照らすのとは違い、文字が壁から浮かび上がるように見えたり、側面だけが光ったりと、さまざまな見せ方ができます。
色や明るさを変えることで、そのお店や会社の伝えたいイメージを、光の力を使って表現することも可能です。温かい電球色にすれば落ち着いた雰囲気に、クリアな白色にすればスタイリッシュな印象になります。
看板に光を仕込むことで、夜でもお店の名前がはっきりと見え、遠くからでも目を引く存在になるだけでなく、その光が周りの空間にも温かさや美しさをプラスしてくれるのです。
象嵌サインは、単に場所の名前を示すだけの「看板」ではありません。
それは、そのお店や施設が持つこだわりや、お客様に対する思いを伝えるための「メッセージ」のようなものです。しっかりとした技術で作られた象嵌サインは、お店の入り口にあるだけで、「ここは品質の良いお店に違いない」「丁寧な仕事をする会社だ」という印象を、訪れる人に与えます。
ホテルやクリニック、高級なブティックなど、お客様に安心感や信頼感を持ってほしい場所でよく使われるのは、このためです。看板は一度作ったら長く使うものです。
ただ安いだけで選ぶのではなく、お店や会社の「顔」として、長く愛される象嵌サインを選ぶことが、結果として多くのお客様を呼び込み、その場所のブランド価値をぐっと高めることにつながるのです。あなたの会社の顔となる看板も、象嵌サインにしてみませんか?